雨がくる 虹が立つ

ひねもすのたりのたり哉

私的年度末に、渡良瀬遊水地へ行った

ひとつ年をとるので、その前の区切り(私的年度末)として、今の自分が気になっている場所へ行くことにした。目下コロナ禍であり、高齢の家族と同居しているため、あまり遠出することはできない(とは言え毎日都内へ満員電車で通勤し、打ち合わせやったりな…

「コンスタブル展」で雲を眺めた話

先ほどiPhoneの写真フォルダを遡ったところ、雲を写した写真がたくさん収められていることに気がついた。 フィルムの時代から空を被写体にした写真を多く撮ってきたが、携帯電話にカメラ機能が付いてからというもの、その頻度は比較にならないほど増えた。 …

うたかたの日々1

これは、私と「あおい」との、うたかたの日々の記録である。

戸定邸に行った

大川原梅園 家から40分ほど自転車で走ったところに「大川原梅園&ハーブガーデン」という施設がある。 その名の通り細い道を挟んで梅園とハーブガーデンがあり、ハーブガーデンではハーブを買うことができ、カフェも併設されている。 毎年2月の下旬になるとこ…

「冨安由真展/漂白する幻影」で亡霊を体験した

2021年1月に開催された「冨安由真展/漂白する幻影」の感想

2020年に観た展覧会を振り返る

あけましておめでとうございます。 昨年内に振り返るつもりでいたけれど、なんとなくうまくまとめられず、年が明けてしまいました。 《松崎天神縁起絵巻》(模本)前田氏実 模 東京国立博物館蔵 これくらい元気に生きたい

3つの声と100年を旅する:トライアローグ展 行ってきた(横浜美術館)

横浜美術館で11月14日から始まった「トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション」。 新型コロナウイルスによって諸々今までとは異なる仕組みにせざるを得なくなっている現在、美術界も然りであり、海外との作品の…

ホテルニューグランドに宿泊し、横浜を観光した話(後)

▲前回のブログには上げ忘れてしまったが、メインロビーはこんな感じ。 これ↓の続き。 nijihajimete.hatenablog.com 朝。のろのろと起き上がり、備え付けのポットでお湯を沸かし、ほうじ茶を飲みながら朝ドラ鑑賞。最近見逃すことが多かったのだが、登場人物…

ホテルニューグランドに宿泊し、横浜を観光した話(前)

横浜にある、「ホテルニューグランド」に宿泊した。 私は千葉県民で、横浜までならだいたい1時間強でアクセスできるところに住んでいる。そのため、「横浜に宿泊する」なんてことは今まで一度も考えたことがなかった。 仕事の後にチェックインして、そこか…

教科書の小説が個人に与える体験について

昨日、このようなツイートをしたところ、なかなかの反響があった。

鴻池朋子 「ちゅうがえり」を観た

鴻池朋子の「ちゅうがえり」を見に行った。すごかった。精神が身体から離れてしまうんじゃないかと思うくらい怖かった。

夏目漱石に愛された画家の話 (津田青楓展)

練馬区立美術館で開催されていた「生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和」が閉幕した。もっと早くにブログを書くべきだった。とても良い展覧会だったから。 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、途中から土曜日曜の開館を「自粛」さ…

ゴッホ展へ行き、この人生きづらかったろうなあとしみじみ思った話

仕事の帰りにゴッホ展へ行った。 いつ上野へ行っても行列を成していた「ゴッホ展」(上野の森美術館)。 「空いてる日に行こう」と様子を見ていたら、あっという間に会期終了目前となってしまった。日中死に物狂いになって仕事を終わらせ、上野へ向かったら…

2020年の幕開け・そしてスターウォーズの完結(ep9 ややネタバレあり)

あけましておめでとうございます。 2020年になりました。 ひとつ前のエントリにも書いたけれど、2019年は悪い意味で忙しく、ストレスで心がひどく荒んだ所為もあって、日々のことを全く記憶(記録も)できていませんでした。身体の不調も目立ってきたので、…

2019年に観た展覧会ベスト10

2019年は本当に忙しく、激動とか多忙とかそういう忙しさではなくて、もう「心を亡くす」系の忙しさでした。仕事というか、環境が辛かった。プライベートの記憶が2018年とごっちゃになっている。 ──で、去年はどういう出だしでベスト10のエントリを書いたっけ…

日帰りで尾瀬に行った話

10月の上旬、尾瀬に行った。 天気に恵まれたということが一番大きいが、あまりにも素晴らしい時間だったので、日記に残しておこうと思う。 今年は夏休みに仕事が入ってしまい、どこへも行かずに終わってしまった。 とは言え、日々「外に出たら蒸発するんじゃ…

「クリスチャン・ボルタンスキー ーLifetime」にて、かつてのことを鮮明に思い出した

「きかせて? 一瞬だった?」 そう尋ねられた瞬間、あの日のことを鮮明に思い出した。白くかすんでいく意識の中で、「ああ、自分は死ぬのだ」と思った。その、なんと呆気ないことか。母が私の名前を叫んでいる。唇が真っ白になってしまったと悲鳴をあげてい…

100年たっても、新しい。マリアノ・フォルチュニ展でおおいに腰を抜かした話

「マリアノ・フォルチュニって誰?」 三菱一号館美術館の年間スケジュールが発表されたとき、そう思った。 メインビジュアルを見るかぎりファッションの人のようだが、残念ながら存じ上げず……。というのも私自身ファッションにとても疎く、同年代の友人に比…

門外不出を連れ出す方法 「フリーア美術館の北斎展」で北斎の手癖を見た

昨年、大塚国際美術館に行ってから、自分の中で「複製」という言葉のイメージが大きく変わった。 ima.goo.ne.jp それまでは「本物」こそが「本物」であり、「複製」は総じて「偽物」という印象を抱いていた。しかし大塚国際美術館で美術陶板を鑑賞してから、…

最近、地味に続けていること

ゴールデンウイークに、野点(のだて)に挑戦した。 前々から「実は最小限の携行品で実践可能なんじゃないか?」と勘繰っていた野点。──と言っても、本格的なそれらしいものではなく、ただ単に外でお薄を飲むというだけである。よって、シミュレーションなど…

ゆく春。楽しい時間が過ぎてしまう悲しみについて

春が好きだ。 それも、一年のうちで今の季節が一番好きだ。 毎年、北風の中にときおり角の取れたまるい風が混じるようになると、春がもうすぐやってくるのだとわくわくする。 そして桜の蕾が気になり始めるのだけれど、これがだんだんと膨らんでくるとそわそ…

「酒呑童子絵巻」にて、彼の知られざる過去を知った

源頼光の化け物退治物語が好きだ。それらは大スペクタクル絵巻になることが多く、派手なアクションあり、ユーモアありの、盛りだくさんな世界でできあがっている。 《土蜘蛛草紙》東京国立博物館蔵 《土蜘蛛草紙》を観て、その独特すぎる雰囲気のファンにな…

今日あった不思議な出来事

「世の中にはふしぎなことがあるもんだなあ」 そう思ったことはありませんか?その時は大して気にも留めなかったことが、後々めぐりあわせを生むような。 私は今まで何度か不思議な出来事に立ち会ったことがあるのだけれど、今日またそういったことがあった…

有料書店「文喫」についてもう少し自分の思うことを書く

NTTレゾナントが運営するポータルサイト「goo」のサービスの中に、「いまトピ」というサイトがある。 ima.goo.ne.jp 昨年春から月に1~2回、こちらで(なるべく)「アート」にちなんだコラムを書かせていただいている。

単眼鏡の恐ろしさを東博とルーベンス展で実感した

ひとつ前のブログにも書いたのだけれど、昨年狩野芳崖の作品を観て猛烈に単眼鏡の必要性を感じ、本格的に購入を考えるようになった。 ちょうどその頃、アートブログ「青い日記帳」のTakさんがケンコー・トキナーの単眼鏡「ギャラリーEYE」の記事を書いており…

2018年に観た展覧会ベスト10

年末盛大に風邪をひいて予定が後手後手になってしまい、ただでさえ書くのが遅いブログの準備を全くできていなかったために年を跨いでしまいました。 今年はもう本当にいろいろあって忙しくて、なんか2018年と2017年の記憶がごっちゃになってしまって「2018年…

この世が肌に合っていない人が観た「ムンク展」

もうずいぶんと前から、この世が肌に合っていないのを痛烈に感じている。 例えるなら「居心地の悪い飲み会にずっと居るような、早く帰りたくてたまらないような」気持ち。 家で一人で蕎麦とか食べてるときは良いんだけど、いざ自分が社会の中に放り込まれる…

特別展「皇室ゆかりの美術 ─宮殿を彩った日本画家─」行ってきた

@山種美術館 思えば今回ほど山種美術館にふさわしい展覧会もないのでは? 初代館長・山﨑種二が横山大観から「ここらで人のためになることを始めてみてはどうか」と言われて美術館を設立する決意をしたというのは有名なエピソード。 その種二は皇居宮殿を飾…

憎悪にかられた人間が【テクノ法要】に行ったときの話

@東京国立博物館 最近、生きるのが嫌になることが立て続けに起こった時に丁度テクノ法要に行く機会があったのだけれど、これは一体何と表現したらいいのだろう? 救われるとも、仏を信じるとも違う、とても不思議な気持ちになったので、記録としてその時の…

「フィリップス・コレクション展」に行ってきた。もはやここに住みたい。

@三菱一号館美術館(※写真は美術館の許可を得て撮影しています) 「フィリップス・コレクション展に行ったよー」と言うと、そこそこ美術鑑賞が好きな人からは「前にも来てたよね?」という答えが返ってくる。 そう、2011年にも国立新美術館で「モダン・アー…