雨がくる 虹が立つ

ひねもすのたりのたり哉

美術

「冨安由真展/漂白する幻影」で亡霊を体験した

2021年1月に開催された「冨安由真展/漂白する幻影」の感想

2020年に観た展覧会を振り返る

あけましておめでとうございます。 昨年内に振り返るつもりでいたけれど、なんとなくうまくまとめられず、年が明けてしまいました。 《松崎天神縁起絵巻》(模本)前田氏実 模 東京国立博物館蔵 これくらい元気に生きたい

鴻池朋子 「ちゅうがえり」を観た

鴻池朋子の「ちゅうがえり」を見に行った。すごかった。精神が身体から離れてしまうんじゃないかと思うくらい怖かった。

夏目漱石に愛された画家の話 (津田青楓展)

練馬区立美術館で開催されていた「生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和」が閉幕した。もっと早くにブログを書くべきだった。とても良い展覧会だったから。 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、途中から土曜日曜の開館を「自粛」さ…

ゴッホ展へ行き、この人生きづらかったろうなあとしみじみ思った話

仕事の帰りにゴッホ展へ行った。 いつ上野へ行っても行列を成していた「ゴッホ展」(上野の森美術館)。 「空いてる日に行こう」と様子を見ていたら、あっという間に会期終了目前となってしまった。日中死に物狂いになって仕事を終わらせ、上野へ向かったら…

「クリスチャン・ボルタンスキー ーLifetime」にて、かつてのことを鮮明に思い出した

「きかせて? 一瞬だった?」 そう尋ねられた瞬間、あの日のことを鮮明に思い出した。白くかすんでいく意識の中で、「ああ、自分は死ぬのだ」と思った。その、なんと呆気ないことか。母が私の名前を叫んでいる。唇が真っ白になってしまったと悲鳴をあげてい…

2018年に観た展覧会ベスト10

年末盛大に風邪をひいて予定が後手後手になってしまい、ただでさえ書くのが遅いブログの準備を全くできていなかったために年を跨いでしまいました。 今年はもう本当にいろいろあって忙しくて、なんか2018年と2017年の記憶がごっちゃになってしまって「2018年…

「フィリップス・コレクション展」に行ってきた。もはやここに住みたい。

@三菱一号館美術館(※写真は美術館の許可を得て撮影しています) 「フィリップス・コレクション展に行ったよー」と言うと、そこそこ美術鑑賞が好きな人からは「前にも来てたよね?」という答えが返ってくる。 そう、2011年にも国立新美術館で「モダン・アー…

不気味な既視感に陶酔する:冨安由真展 「くりかえしみるゆめ」 (資生堂ギャラリー)

最近はめっきりご無沙汰しているけれど、私は時折、不思議な体験をすることがある。 その時はとくに気づかなくても、あとになって「あれはオカルトな体験だったのでは?」と思うようなことが、振り返ると何度かあったりする。

『ルネサンスの世渡り術』( 壺屋めり先生 )の刊行記念トークショー 行ってきた

@ジュンク堂池袋本店 美術史研究家であり、現在は東京藝術大学客員研究員として教鞭を振るう、壺屋めりさん (@cari_meli )。 そのめりさんが2017年にクーリエ・ジャポンにて連載されていたのが、「リナシタッ ルネサンス芸術屋の仕事術」です。 私のTwitter…

ミラクル エッシャー展 行ってきた

@上野の森美術館 《メタモルフォーゼⅡ》1939-40年 木版 192*3875 (部分) ※写真は美術館の許可を得て撮影しています。 エッシャーと聞いて、あのだまし絵の人ね、と すぐイメージが浮かぶ方は多いと思います。 そう、「水が永久に循環する塔」や、「階段…

【特別展】琳派 俵屋宗達から田中一光へ 行ってきた

@山種美術館 (※写真は美術館の許可を得て撮影しています) リリースが出た時から楽しみにしていた展覧会。 もしかしたら山種美術館の展覧会の中で、今年一番楽しみだった企画かもしれない。 ────というのも、2015年にdddギャラリーで開催された「20世紀…

連載開始50周年記念 「あしたのジョー展」 行ってきた

@東京ソラマチ 5F スペース634 4月よりスタートした新作アニメ「メガロボクス」。見てますか? 舞台は近未来。 肉体とギア・テクノロジーを融合させた、究極の格闘技である「メガロボクス」にすべてを賭ける男たちを描いたこの物語。こちら何を隠そう、「あ…

【企画展】「桜 さくら SAKURA 2018 ─美術館でお花見!─」行ってきた

@山種美術館 ※写真は美術館の許可を得て撮影しています。 春です。 ついこの前まで寒かったのに、あっという間に花咲き誇る春。花粉症もやばいですが、桜、最高ですね! この時期桜の蕾が膨らめばそわそわし、開花宣言を聞くやそわそわし、咲いたら咲いたで…

【企画展】生誕150年記念 横山大観 ー東京画壇の精鋭ー 展 行ってきた

@山種美術館 手前:《霊峰不二》 横山大観 1937年 絹本・彩色 山種美術館蔵 大観と言えば2013年に横浜美術館で「良き師、良き友」展が開催されましたね。タイトルの通り交友関係がしっかり描かれた展覧会だったので、画家としての大観だけでなく、サイドスト…

2017年に観に行った展覧会ベスト10

2017年観に行った展覧会ベスト10 あけましておめでとうございます。 結局昨年中にまとめきれなかったので三が日中に。 昨年はたくさんの展覧会に行く機会に恵まれた上に、素晴らしい展覧会が多く開催されたため迷いました。その中で再訪したものや、印象に残…

「日展」行ってきた

@国立新美術館 ※写真は主催の許可を得て撮影しています。というか、日展は平日であれば、受付に撮影許可を申請することができます。 「日展」 もとい、改組 新 第4回日本美術展覧会。 言葉は聞いたことがあっても、実際観に行ったことがある人はどれくらい…

パリ ❤ グラフィック ロートレックとアートになったポスター展 行ってきた

@三菱一号館美術館 [caption id="attachment_2486" align="aligncenter" width="519"] 今の時期、入る前から気分が上がるブリックスクエアの中庭は美しい![/caption] 最初に言っておきますが、この展覧会に来ている作品は全部傑作。隙ナシ!

【特別展】没後60年記念 川合玉堂―四季・人々・自然― 行ってきた

@山種美術館 山種美術館で川合玉堂展が行われると聞いたとき、「前回の玉堂展って去年の頭とか一昨年くらいだったっけ?」と思っていたらなんと4年前! 時の経つのは早いものだというよりも、つい最近だったように思えてしまうほど鮮明に覚えていることに驚…

岐阜・愛知・京都の旅① 山口晃さんの天井画を観てきた

@高光山 清安寺 「長沢芦雪展」に行きたい。 なぜならば、Tiger & Bunnyで主人公・鏑木虎徹ことワイルドタイガーを演じた平田広明さんが音声ガイドを担当しているから。 芦雪といえば虎。《虎図襖》の解説をするワイルドタイガーの声は何が何でも聴かねばな…

「怖い絵」展行ってきた

@上野の森美術館 忘れもしない5月の終わり。「怖い絵」展の記者発表が行なわれてから、首を長くして待っていた展覧会。私、怖いの大好きなんですよ……。 単にグロいやつとか、ただ驚かすだけのものよりも「いわくつきの〇〇」的なものに目がなくてですね。そ…

【企画展】上村松園―美人画の精華 展行ってきた

@山種美術館 (写真は美術館の許可を得て撮影しています) 上村松園。 京都生まれ京都育ち、女性として初の文化勲章受章者(1948年)。 子に上村松篁、孫に上村淳之と三代続く画家一家です。 松篁と淳之は花鳥画を主に描き、松篁は不染鉄と合作もしている(…

「包」の境、杉戸洋 とんぼとのりしろ、そして無印良品を行く

お盆休みの4連休の初日。 特に予定を入れていなかったのですが、前日にtwitterで良さそうな展示の情報を見かけたので行くことに。

「ゴッホとゴーギャン展」行ってきた

@東京都美術館 ※はじめに※ これは腐女子目線の感想です。私は何でも腐らせるほどの能力は持っておらず嗜む程度の者ですが、そういったライト層から見て、こう感じたということを書いています。 ゴーギャン「ひまわりを見ると、君を想い出す」 ゴッホ「君の…

横山大観展 ―良き師、良き友―展行ってきた

@横浜美術館 夜間特別観賞会に申し込んだところ、運良く当選することができたので行って参りました。 奇しくも日中、山種美術館の「速水御舟展」へ行っていたので、リンクするところがたくさんあって嬉しかった。 ためになるレポートは他の方が書いていらっ…

「幽霊・妖怪画大全集」 行ってきた 其の弐(ちょっと怖い話)

@そごう美術館(横浜) 前回の続き。 nijihajimete.hatenablog.com ────を書こうと思っていたのですが、トークをメモった字が汚すぎて読めないという……。 様々な系譜を話し込むスタイルの前半から、スライド見ながら小ネタをポンポン披露していく感じのトー…

夏のおわりに〈ひみつ堂〉と〈全生庵の幽霊〉と

夏の終わりに、夏らしいことをまとめて体験してきました。

「幽霊・妖怪画大全集」 行ってきた 其の壱

@そごう美術館(横浜) 幽霊および妖怪画や地獄絵といった、日本の「怖い絵」が好きです。