雨がくる 虹が立つ

ひねもすのたりのたり哉

「特別展 The World of TIGER & BUNNY」行ってきた

サンシャインシティ

ついに! ついにタイバニ関連のエントリに”展覧会”タグをつける日がきたぞーーーー!!! tb今年の2月に前売りが発売され、3月下旬に大阪を出発して、名古屋・福岡と巡回し、ついに東京へ。立派な巡回展です!! 2011年にTVシリーズ放映、2012年には劇場版第一弾、そして2014年2月8日に完全新作の劇場版第二弾が上映されたTiger & Bunny.サンライズ監修のもと、初公開となる貴重な原画やコンテ、イラスト、各種設定をはじめとする200点以上が集結した現時点までのTiger & Bunnyの世界を振り返るに相応しい展覧会となっています。 東京会場ね……大阪もそうだったけど、初日は大変でしたね。展覧会で12時間待ちとか聞いたことないですよね。初日鑑賞された方、お疲れ様でした。この辺は巡回してるんだからある程度予測できただろうし、運営もうちょっと頑張ろうぜ……と思ってしまいますが、展示内容はとても素晴らしかったのでそれについて書いていきたいと思います。

わたくし、平日の19時ころに行ったのですが、お勤め帰りのクラスタさん中心の客層でそこまで混雑しておらず、じっくり鑑賞できました。

 

入口前にはヒーローたちのパネルが。 tb2この虎徹さんはThe Rising関連ではよくでてくる顔の虎徹さんですね。大江戸温泉のうちわも缶バッジもそうだったような……。 そんなことを思いながらチケットをもぎってもらい、平田さんのトークショー抽選スクラッチを貰います(ハズレました)。

展覧会の構成は以下の通り。

・ストーリー/見どころ紹介 ・各キャラクターのパネルと詳細設定/所属会社の大判スケッチパネル ・原画 ・"Tiger & Bunny THE LIVE"で使われたヒーロースーツの展示 ・シュテルンビルトの美術設定 ・The Risingの絵コンテ ・今現在までに発売されたグッズの展示 ・原寸大ダブルチェイサーの展示 ・桂正和先生による設定原画 ・各イベントのレポートパネル

 

個人的に観ていて楽しかったのは原画でした。もう細かいのなんの……これを何枚も描いてアニメにしているんだなと思うと、Tiger & Bunnyという作品は、こんなに丁寧につくられているのかということを再確認できます。 印象的だったのが、ライアンのヒーロースーツの原画。The Risingの中で最後に能力を発動するシーンのものですが(”どどどどん!” ”俺のブーツにキスをしな!”のところ)、くらくらしてしまいました。翼部の繋ぎ目あたり、美しすぎてたまりません。 あとはテレビシリーズ(24話かな?)の折紙先輩が麗しかったのと、ホァンちゃんがかわいすぎたのが今でも脳裏に焼き付いていますね……。ほんっと奇麗に描かれてる。 そしてバーナビー、改めて1枚の作品として物語の一瞬一瞬を切り取ったものを観ていくと、やはり彼は美しい王子様なのだなと思い知らされます。本当に。 この子は純粋だ。

もう一点、タイバニが丁寧に丁寧に作らているとわかるのが、シュテルンビルトの美術設定。単眼鏡持って来てもいいかもしれないよ…それくらい細かく描きこまれているし、街全体がよく考えて作られています。単にヒーローたちが走り回る舞台なのではなく、あくまでもシュテルンビルト市民の生活の場所であるという観点から構成されています。こういった設定がしっかりしているからこそ、物語に厚みが出てくるのであろうし、キャラクターに吹き込まれた命が生々しくも美しく輝くのかもしれません。 この三層構造となっている街、およそブロンズステージのからは一部をのぞいて星空なんて隙間からしか見えないだろうに、それでも"シュテルン(星)ビルト”という街なのだ……なんて考えると、いろいろ心が揺さぶられて勝手に盛り上がれます。

あとはやはり桂先生の原画でしょうか。 The Risingのオープニングで使われた各ヒーローの原画も展示されていますが、いつまでも観ていられる素晴らしさ。 先日行われた新宿駅プロムナードジャックでも大判ポスターが貼られていましたが、ほんっと奇麗だったもの。 p

あと、絵コンテもね。良いです。エヴァンゲリオン展ほどの量は展示されていなかったけれど、シーンごとにキャラクターの位置関係や空間まできちんと計算されて画面が作られているのがわかります。正面からではなくこの角度から描くとキャラ同士の距離感はこれくらいだから、鑑賞者に対してこのような心理作用を与えることができる、などなど。映画で見るとほんの一瞬なのだけれど、言われてみると確かに物理的な距離が生み出す人間関係の印象って大きかったりする。

そんなこんなで、ファンとしてタイバニに囲まれて幸せな展覧会でした♡というよりも、どのようにして全体が、そして一瞬一瞬が作られているのかを制作段階から見せてもらえたという感じの展覧会でした。自分がなぜこの作品が好きなのかも理解できたし、今回細部を改めて確認できたことで、7月4日にリリースされる劇場版の円盤を鑑賞する楽しみが増えました。

出口手前に感想をポストイットで貼れるコーナーがあるのですが、多くの人が二期を待ち望んでいることが一目でわかります。 これだけ手の込んだ作品は一朝一夕で作れるものではありませんが、ポストイットを貼った人たちはそれを承知で、何年でも待つ覚悟で「二期を」と書いているのだと思います。 ヒーローを中心とした人々の物語は一旦幕を閉じたけれど、いつの日か星座の街の中をワイヤーで軽々移動する虎に会えると信じて、今はTiger & Bunnyを生み出したスタッフの方々に惜しみない感謝と拍手を送りたいと思います。

ありがとう、そしてありがとう! tb3

 

「特別展 The World of TIGER & BUNNY」

会期:2014年6月24日(火)~7月6日(日) 開館時間:午前11時~午後8時 ※最終入場は閉場30分前。 会場:池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F 展示ホールA 展覧会公式HP

作品公式HP:劇場版Tiger & Bunny The Rising