雨がくる 虹が立つ

ひねもすのたりのたり哉

TIGER & BUNNYについて 2:登場人物

タイバニの魅力はなんといっても個性的な登場人物です。 オリジナル脚本・構成を担当された西田正史さんが何年も前から温めていた設定に”実は内輪でいろいろあるヒーロー戦隊の話”というものがあり、例えばレッドの元カノがピンクだとか、そういった非日常的なヒーローという役割をしている人たちも実際はそれぞれ生活を持っている人間なんだというもので、それを土台にしたのがTiger &Bunny。この話に出てくるヒーローたちは、親から決め台詞のダメ出しをされたり、自炊したり、有給申請して田舎に帰ったり、自分の所属する事業部が潰れたりと様々です。 tb

そんなわけで簡単な人物紹介をしますが、このブログに来て下さる方は美術好きさんの割合が多いと思うので、美術が好きな方々がキャラクターを連想しやすいように無理やりいろいろやってみました。本当に無理やりなのでアレですけど・・・

 

鏑木・T・虎徹(cv.平田広明) 気づいたら貢いでしまうレベルの37歳の可愛いおじさん。今やGoogleで「鏑木」を検索すると"鏑木清方"か"鏑木虎徹"かってくらい、鏑木の名を欲しいままにしている可愛いおじさん。 スポンサーは1話の時点で「SoftBank」と「S.H.Figuarts」。 ヒーローネームはワイルドタイガー。「正義の壊し屋」の異名の如く、人助けや犯人確保のためなら物を壊しまくるため、賠償金がえらいことになっている可愛いおじさん。ダンテが居た頃のフィレンツェでは何かあるとその辺の物を壊すという人が多かったらしいので、前世はフィオレンティーナかもしれない可愛いおじさん。 Next能力は「5 minutes Hundred Power」.5分間だけ通常の人間の100倍の能力が出せる。私服がPaul Smithで「ワイルドに吠えるぜ」が決め台詞の可愛いおじさん。とにかく可愛くて人体構造的に足ながおじさん。実家が酒屋で9歳の娘がいる可愛いおじさん。

[caption id="attachment_712" align="aligncenter" width="300"]左:鏑木・T・虎徹 右:鏑木清方<妖魚> 左:鏑木・T・虎徹
右:鏑木清方<妖魚>[/caption]

 

バーナビー・ブルックス・Jr (cv.森田成一) 東博で行われた中国王朝の至宝展の音声ガイドを務めた森田さんが演じるバーナビー。才色兼備でお金持ち。フランチェスコボッティチーニの「三大天使とトビアス」は、ほぼ全員バーナビーと同じ髪型。大手「アポロンメディア」社長の秘蔵っ子として鳴り物入りで登場する。 "ヒーローは正体を明かさない"という暗黙のルールを、とある目的のために破って実名・顔出しでヒーローを務める。能力は奇しくも虎徹と同じ「5 minutes Hundred Power」. 壮絶な過去を持ち復讐のために生きるが、実は本人が気付かないところでもっととんでもない目に遭っていたことが後に判明し、路上で四つん這いになって号泣するなど人目を気にしない面も。 会社命令で虎徹とバディを組んで活動することになり、”バニーちゃん”というあだ名をつけられ激怒。一方でヒ―ロー達からは”ハンサム”というあだ名をつけられているがそれに対しては容認。 歌い方と英語の発音が個性的な24歳。NHK長野の松岡アナウンサーがたまにバーナビーのコスプレをしたまま番組に出ている。 スポンサーは 「Crusade」「BANDAI」「amazon.co.jp

[caption id="attachment_713" align="aligncenter" width="300"]左:バーナビー・ブルックス・Jr 右:フランチェスコ・ボッティチーニ<三大天使とトビアス> 左:バーナビー・ブルックス・Jr
右:フランチェスコボッティチーニ<三大天使とトビアス>[/caption]

 

カリーナ・ライル(cv.寿美菜子) ヒーローネームは「ブルーローズ」。スポンサーは「ペプシNEX」だけれど、ペプシサントリーフーズ系列が販売しているため、スポンサーに敬意をこめてこの名前に。(サントリーホールには須田悦弘さん作のブルーローズがあります) タイタンインダストリーに所属する「ヒーロー界のスーパーアイドル」。NEXT能力は「氷を操る」こと。 「私の氷はちょっぴりコールド、あなたの悪事を完全ホールド」が決め台詞。 本当はヒーローではなく歌手になりたい女子高生。反抗期故に周囲に対してきつい口調で反発するが、芯がある、正義感の強い女の子。あるエピソードがきっかけで、年の差恋愛に目覚める。

[caption id="attachment_714" align="aligncenter" width="300"]左:カリーナ・ライル 右:須田悦弘<Blue Rose> 左:カリーナ・ライル
右:須田悦弘Blue Rose>[/caption]

 

ホアン・パオリン (cv.伊瀬茉莉也) ヒーローの中では最年少、一人称が”僕”の所謂「ボクっ娘」。おそらく一番桂正和らしい表情のキャラクターなんじゃないかしら、と思ってる。オデュッセウスコミュニケーションに所属するヒーロー「ドラゴンキッド」として活躍。キャッチコピーの「稲妻カンフーマスター」から伺える通り、NEXT能力は「電撃を操る」こと。黄色と黒の私服のトラックスーツは某電気ネズミの配色ではなく、『死亡遊戯』のブルース・リーから。 一方ヒーロースーツは黄色と黄緑が基調となっており、風神雷神図を連想させる俵屋宗達カラー。 ヒーローになるために英才教育を施され親元から離れてシュテルンビルトで生活するが、性格はとても明るく大食漢。マネージャーのナターシャからは「もっと女の子らしく」と言われているが、本人は乗り気ではない。 スポンサーは 「Calbee」「DMM.com

[caption id="attachment_715" align="aligncenter" width="300"]左:ホァン・パオリン 右:俵屋宗達<風神雷神図>部分 左:ホァン・パオリン
右:俵屋宗達風神雷神図>部分[/caption]

 

キース・グッドマン (cv.井上剛) おそらくモデルはトム・クルーズ。 ポセイドンラインに所属するヒーロー「スカイハイ」。その名から連想できるとおり空中を自由に移動できるが、NEXT能力は「風を操ること」であるため、ヒーロースーツに付属しているジェットパックがないとただ浮くだけになってしまう。スポンサーは「TAMASHII NATIONS」「USTREAM」 ヒーローランキング1位を誇るキング・オブ・ヒーロー。私服のセンスは壊滅的で目玉焼きの黄身を吸う癖があり、空気が読めない。こう書くとどうしようもないように感じるが、その活躍と天使の如き人柄の相乗効果で、スカイハイのトレーディングカードは売り切れ状態。 プライベートではジョンという名のゴールデンレトリバーを飼っており、「ありがとう そして ありがとう」という彼のセリフはあまりに有名。

[caption id="attachment_716" align="aligncenter" width="300"]左:キース・グッドマン 右:トム・クルーズ 左:キース・グッドマン
右:トム・クルーズ[/caption]

 

アントニオ・ロペス(cv.楠大典) 現代スペイン リアリズムの巨匠。今年Bunkamura長崎県立美術館を経て岩手県立美術館と巡回展が好評だった現存作家としては現在世界で最も注目されるアーティストの一人…と同じ名前のヒーロー「ロックバイソン」。クロノスフーズ社に所属し、スポンサーは「牛角」。過去にロックバイソンフェアが実際に牛角にて行われた。 虎徹とは高校時代からの友人。NEXT能力は「肉体硬化」。派手な戦闘というよりは、落下物から人を守る・暴走車を食い止めるなど、191cmの巨体に相応しい防御型。”西海岸の猛牛戦車”というキャッチコピー有り。趣味は手芸。

[caption id="attachment_717" align="aligncenter" width="300"]左:アントニオ・ロペス 右:アントニオ・ロペス<グラン・ビア> 左:アントニオ・ロペス
右:アントニオ・ロペス<グラン・ビア>[/caption]

 

ネイサン・シーモア (cv.津田健次郎 麗しのDrag Queen。前半時点のスポンサーは「富士通FMV」「animate」。 自身が経営するヘリオスエナジー所属のヒーロー「ファイアーエンブレム」、NEXT能力は「炎を操る」こと。 オネエキャラであるためドラゴンキッドやブルーローズと女子会をしたり、スカイハイに恋のアドバイスをしたりすることもしばしば。また、企業のオーナーゆえか人徳もあり、相談役になることも。 常に炎が揺らめいて見えるマントが特徴のヒーロースーツは、このメンバーの中では一番アメコミ的かも。 以前ネイサンと検索したらレゴアーティストのネイサン・サワヤの作品が出てきて、この作品(写真)とファイアーエンブレムは似ていて面白いなと思った次第でございます。 ※ネイサン・サワヤの作品名は分からず・・・すみません

[caption id="attachment_719" align="aligncenter" width="300"]左:ネイサン・シーモア 右:ネイサン・サワヤ 左:ネイサン・シーモア
右:ネイサン・サワヤ[/caption]

 

イワン・カレリン (cv.岡本信彦 「ものすごいイケメン」という設定で生まれたネガティブキャラ。ヒーロー名は「折紙サイクロン」というだけあり、日本文化オタで語尾は「ござる」、ヒーロースーツは歌舞伎っぽい。彼の所属するヘリペリデス・ファイナンスの社屋も鳥居がついていたりとなんだか和風で日系企業? 自身のブログを運営しているが、炎上することもしばしば。NEXT能力は「擬態」で,本人は地味だと思っているようだけれど、これってものすごく使える能力なんじゃないかなと思う。 本編では流れませんが、劇場版では彼の乗るトランスポーターの内部は茶室のようになっており、山口晃さんの移動式茶室を彷彿とさせる。(いつか山口さんタイバニの絵トークショーで描いてくれないかなああ…ていうかタイバニ見てくれないかなー!!)

[caption id="attachment_718" align="aligncenter" width="300"]左:イワン・カレリン 右:山口晃<携行折畳式喫茶室> 左:イワン・カレリン
右:山口晃<携行折畳式喫茶室>[/caption]

 

このように、無理やり絡めて紹介してみましたが、やっぱり話を見ないことには魅力は伝わらないとおもうので、ぜひぜひ本編をご覧あれ~! 現在USTREAMにて再放送中。1回につき2話ずつ放送されており、劇場版に間に合うようになっています!(毎週土曜 23時~配信中 http://www.ustream.tv/channel/tigerandbunny )

ていうか山口さんタイバニ見ないかな~・・・・