雨がくる 虹が立つ

ひねもすのたりのたり哉

2020年の幕開け・そしてスターウォーズの完結(ep9 ややネタバレあり)

 あけましておめでとうございます。
 2020年になりました。

 ひとつ前のエントリにも書いたけれど、2019年は悪い意味で忙しく、ストレスで心がひどく荒んだ所為もあって、日々のことを全く記憶(記録も)できていませんでした。
身体の不調も目立ってきたので、こらあかんなと本気で心配になり、2020年はなんとか今の環境を打破しよう初もうでで誓ったところです。

 もともと筆が遅いのに加え、そういうこともあってかブログを付ける気力が全然なかった2019年。2020年は毎日更新とはいかないまでも、去年よりはまめに日々のことを記録できたらと思います。以前Twitterにも書いたけれど、拙い文章であれ、自分のブログを読み返し、「ああ、この時はこんなことがあったのか」と振り返るのは楽しいしね。
※以下、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」のうっすらとしたネタバレがあります

 

  さて、そんなわけで元日の朝は起きてすぐに氏神様へ初詣へ。
 大みそかの夕方に大祓を行い、数時間おいて同じ場所に来るだけのことなのに、新しい気持ちになるのはなんだか不思議。

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 その後スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」を観に映画館へ。
 ちなみにこの時盛大に落車して手足に大きな痣と腫れを作ってしまい、劇場まで身体を歪ませ、足を引きずって歩くことになったのだけど、これは恐らく今年全部分の落車であるはずだ……! という確信に満ちたので、たぶん今年はもう転ばないはず。

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 さて、スター・ウォーズを劇場で初めて観たのは1999年のファントム・メナス。それまでの三部作はビデオ(VHS!)で観ており、面白いけれど過去の映画という印象だったので、まさかリアルタイムで「あの」スター・ウォーズを体験できるとは! と色めき立ったのをよく覚えている。
 ファントム・メナスはいろいろ批判もあるけれど、どうしても初めて劇場で、そしてリアルタイムで観たスター・ウォーズということで、自分にとっては少し特別な存在だったりもする(映画を観た以外にも、ダース・モール役のレイ・パークがバイト先のイベントに来たり、ロケ地であるチュニジアに行くことがあったりと何かとご縁があったのでした)。

 何よりも、「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…」の文言のあとにメインテーマとともにタイトルが「ばーーーーーーん!」と出る、これぞスター・ウォーズという瞬間を大画面で体験できたことにブワっと鳥肌が立ったのは今でも忘れられない。個人的にはスター・ウォーズの醍醐味は実はここにあるんじゃないかとすら思うほど、あの瞬間の体験は最高だった。

 それからエピソード2、3が公開され、4~6に比べて随分暗い話だな……と思いつつも「これじゃ誰だって暗黒面に落ちるよなァ」と言わんばかりの不幸がアナキンを襲い、彼に心底同情し、再び4~6を観て彼の最期に涙して、リマスター版?ではエンディングでおじさんからヘイデン・クリステンセンに変わってしまっていることに憤りを覚えつつ(1~3を観ていない人は混乱するのでは)、「結局ジェダイだからといって聖人君子というわけではないんだよな。マスターと言えど誰しも教えるのが上手いわけでも人格者というわけでもなく、さらには弟子はみんな我が強いという状況の中で宇宙各位を巻き込んだ戦いが繰り広げられてしまっているのだよな……」と劇中巻き込まれてしまう星の人々に同情した。

 私はファンというよりは「スター・ウォーズはとりあえず一通り追っている層」であって、周囲の「スター・ウォーズとともに歩いた層」に比べたら足元にも及ばないが、それでも長い物語が完結するというのは感慨深い。
 詳細には触れないけれど、エピソード9はエピソード8で感じた燻るような感じはなく、端折りすぎな部分や急な展開、ご都合主義は相変わらずだが有無を言わさないドタバタ感があって、これぞスター・ウォーズだよなあという気持ちになれた。
 細かいところで言うと、それは無くても良かったんじゃない? というシーンや設定もあったし、パルパティーンについては「パルパティーンの家族は? 恋人は? 結婚は?」と調べてみました系ブログのような疑問が湧かないでもないが、概ね皆が思う王道の展開を行ったのではないかと思う。
 盛り上がるところでは本当に盛り上がって泣けたし(けものフレンズの最終回や、うしおととらの最終回を思い出した)、何よりもカイロ・レンが……! そう、エピソード7では全く良さが分からなかったカイロ・レンが、ここへきて最高にかっこかわいかった。
 もうこの三部作はレイの話しというよりも、レンと家族の話という気がしてしまった。または「彼と彼の魂の双子の話」とでも言うべきか。怒り以外の感情を上手く表せない青年を演じたアダム・ドライバー、すごく良かったな。とくに9では従来までの殺陣の野暮ったさが大分そぎ落とされ、洗練されていた。

 ともあれ、これにてスター・ウォーズの長い歴史に幕が下りた。長く追い続けた真のクラスタにとっては様々な想いもあるだろう。
 また近々続編があるみたいだけど、あまりだらだらと無理に続けるとドラゴンボールみたいになってしまうから、ほどほどが良いのではないかしらね。