雨がくる 虹が立つ

ひねもすのたりのたり哉

「酒呑童子絵巻」にて、彼の知られざる過去を知った

源頼光の化け物退治物語が好きだ。
それらは大スペクタクル絵巻になることが多く、派手なアクションあり、ユーモアありの、盛りだくさんな世界でできあがっている。

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《土蜘蛛草紙》東京国立博物館

 

《土蜘蛛草紙》を観て、その独特すぎる雰囲気のファンになり、あわせて彼の仲間である渡辺綱が好きになった。渡辺綱は付き合いが良いのだ。そして刀剣乱舞でもおなじみ、「髭切」のかつての主でもある。

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重要文化財 太刀 銘安綱(名物髭切・鬼切) 北野天満宮


 

そんな頼光と綱たちが活躍する酒呑童子退治の物語。
話は至ってシンプルなドラゴンクエスト的展開なのだけれど、ここへきて酒呑童子の過去を初めて知り、その衝撃がとても大きいものだったので忘れないように書いておこうと思う。

 

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今日あった不思議な出来事

「世の中にはふしぎなことがあるもんだなあ」

そう思ったことはありませんか?
その時は大して気にも留めなかったことが、後々めぐりあわせを生むような。

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私は今まで何度か不思議な出来事に立ち会ったことがあるのだけれど、今日またそういったことがあったので(そして個人的にちょっと素敵で気に入っているので)、せっかくだし日記に残しておこうと思う。

 

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有料書店「文喫」についてもう少し自分の思うことを書く

NTTレゾナントが運営するポータルサイト「goo」のサービスの中に、「いまトピ」というサイトがある。

ima.goo.ne.jp

昨年春から月に1~2回、こちらで(なるべく)「アート」にちなんだコラムを書かせていただいている。

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単眼鏡の恐ろしさを東博とルーベンス展で実感した

 ひとつ前のブログにも書いたのだけれど、昨年狩野芳崖の作品を観て猛烈に単眼鏡の必要性を感じ、本格的に購入を考えるようになった。

ちょうどその頃、アートブログ「青い日記帳」のTakさんケンコー・トキナーの単眼鏡「ギャラリーEYE」の記事を書いており、読むうちにこの単眼鏡に惹かれていった。

www.kenko-tokina.co.jp

というのも、自分がかつて使っていた(そして今もたまに使う)一眼レフの交換レンズ一式がトキナーのものなのだ。はじめはビクセンの単眼鏡にしようと思っていたのだけれど、そうか、トキナーって単眼鏡出していたのか。こうなってくると俄然こちらを贔屓してしまう。
ビクセン刀剣乱舞の山姥切国広モデルを出してきたので迷ったのだけれど、近距離からもピントが合うこと、視野がひと回り広いことから、初めての単眼鏡は「ギャラリーEYE」、君に決めた。

 

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2018年に観た展覧会ベスト10

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年末盛大に風邪をひいて予定が後手後手になってしまい、ただでさえ書くのが遅いブログの準備を全くできていなかったために年を跨いでしまいました。

今年はもう本当にいろいろあって忙しくて、なんか2018年と2017年の記憶がごっちゃになってしまって「2018年の展覧会ってなんだっけ……?」という……。

チケットの半券をひっくり返して辛うじて10本に絞ったものの、うっかり入れ忘れてしまったものとかあったのですが、とりあえず自分メモとして2018年の展覧会ベスト10です。

 

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この世が肌に合っていない人が観た「ムンク展」

もうずいぶんと前から、この世が肌に合っていないのを痛烈に感じている。

例えるなら「居心地の悪い飲み会にずっと居るような、早く帰りたくてたまらないような」気持ち

家で一人で蕎麦とか食べてるときは良いんだけど、いざ自分が社会の中に放り込まれると途方もなく「何故、我ここに身をば置く」と思って重力に負けそうになってしまうのだ。

そんなもんだから「ムンク展が開催されるぞー!」と聞いたときは、あの徹頭徹尾不運だったムンクは、代表作以外をどんなふうに描いたんかな? とちょっと楽しみだった。彼はきっと、この世が肌に合っていないタイプの人間だと思ったからだ。

しかし実際展覧会に行ってみると、ムンクは完全にこの世に絶望しているわけではなさそうだった。

強いて言うなら、陰キャだった。

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特別展「皇室ゆかりの美術 ─宮殿を彩った日本画家─」行ってきた

山種美術館

 

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思えば今回ほど山種美術館にふさわしい展覧会もないのでは?

初代館長・山﨑種二が横山大観から「ここらで人のためになることを始めてみてはどうか」と言われて美術館を設立する決意をしたというのは有名なエピソード。

その種二は皇居宮殿を飾った作品を目にする機会を得て「皇室などに納められているような優れた美術を、広く国民が目にすることができるようにならないものだろうか……」という願いを持っていたという。

それを受けて今回の展覧会タイトルを振り返ってほしい。

まさに私たち一般の人が気軽に観ることができる「やんごとなき美術品」。本展は、そんな思いをダイレクトに反映した展覧会となっていた。

※美術館の許可を得て撮影しています。

 

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