雨がくる 虹が立つ

ひねもすのたりのたり哉

2021年を振りかえる

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エントリではほぼ触れていませんが、今年もトーハクの総合文化展には楽しませてもらいました

残念ながら2021年も、新型コロナウイルスの影響を受けた年になってしまった。

普段、美術業界の末席で仕事をしているため、特に前半は散々な目に遭ったなァというのが大きな所感である。とはいえ、新しい出会いや「こんな時だからこそ」の良いお付き合いにも恵まれた。よって、総じて仕事面での人間関係は良いものだったなと思っている。

「虹はじめてあらわる」としての大きな出来事といえば、なんといってもいまトピ」に加え、「美術展ナビ」でも展覧会紹介などの記事に携わることができたということに尽きる。どちらもフレンドリー且つ良くしてくださる編集部なので、今年はもっと良いものが書けるよう努力する所存であります。

そんなわけで、大変なことはありつつも美術を楽しみ、関わることができた1年に何を観たかということを書いていこうと思う。以前は10選としていたが、私は絞るのが下手で番外編が長くなってしまうため、記憶に強く残っているものを月ごとに振り返るメモ形式で挙げていきたい。

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ホテルニューアカオの最後を見に行った

先日Twitterで、熱海の「ホテルニューアカオ」が閉館したこと、そしてそこを使ってアートイベントが行われていることを知った。

子どもの頃、夏は熱海か勿来に隔年で家族旅行をしていたので、アカオの存在自体はその時分から知っており、熱海に行くたびに「大きなホテルだなあ」と思っていたし、大人になってからはMOA美術館に行くたびに「いつか泊まってみようか」などと思っていた。

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そのアカオが、営業を終了した。
ついぞ泊まることなく終わってしまったという気持ちと同時に、Twitterでみたアカオの内装に度肝を抜かれた。

なんだこれは?
ニューアカオって、こんなに嘘みたいに華やかな場所だったの?

うわあ、失敗したなあと項垂れる。「いつか」や「そのうち」が手遅れとなり、悔やむことが今まで散々あったのに、またやってしまった。

しかし今回はありがたいことに、まだこの空間に入ることができるという。
行かないという選択肢はない。
そんなわけで、熱海へ行くことにした。

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イスラエル博物館所蔵 「印象派・光の系譜」で光を見た話

コロナ禍になって、1年半ちょいが経とうとしている。

もともと変なところで潔癖なうえに、呼吸器と循環器を悪くした過去があることから、この1年半、それなりに高めの緊張感を途切れることなく持って生活してきた。

空がどんなに高くとも、風がどんなに暖かくとも、太陽がとても明るくとも、常にどんよりした膜に覆われているような、全体的に日々が灰色になったような、すっきりしない感覚が続いていたのだが──。

この日突然、陽が射した。
太陽の光は鮮烈で眩しく、思わずぐっと目を眇める。

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ウジェーヌ・ブーダン《港に近づくフリゲート艦》1894年

これは、絵の中の話だ。
絵の中の太陽が、絵の中を照らしているだけ。

けれどその光は間違いなくこちらに届いており、私はその眩しさにたじろいだし、なんならそこに生じている暖かさも感じることができた。

そういう絵が、今、日本に来ている。

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京都へ旅したはなし1(市川屋珈琲、河井寛次郎記念館、山口晃展)

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3年ぶりに京都に行った。

目下コロナ禍、1年前に横浜に宿泊をして旅気分は味わったものの、新幹線に乗るような距離は久しぶりだ。

nijihajimete.hatenablog.com

 

さて、今回のメインは山口晃さんの展覧会「ちこちこ小間ごと」(ZENBI)と、「フィンレイソン展」(京都文化博物館、そして市川屋珈琲のフルーツサンドである。それが達成できれば、あとは行き当たりばったりで楽しもうという、2泊3日の旅にしてはかなり余裕のあるスケジュールにした。

ありがたいことに天気予報はすべて晴れだったので、それならばと全日自転車を借りてふらふら街を走ることにした。

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春への義理立て

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半期振り返りその2。
誰だったか忘れてしまったが、春を満喫したことに対して「春への義理を果たした」と言っている人がいて、それに倣っていつの頃からか桜をしっかり見届けることを「春への義理立て」と呼ぶようになった。
自分が桜の頃に生まれたということもあり、春に対しては、なんとなく思い入れが強い。

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海に通うはなし

昨年に撮った写真を探すために Instagram を遡っていたら、この9か月の間に見たいろいろな景色が思い起こされた。
いろいろな、と言っても遠出した先で見たものではなく、ほぼ家と地元、そして都内の風景である。

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目下コロナ禍真っ最中であるためメリハリもなく、例年以上に「パっとしないまま日々が高速で過ぎてゆく」わけだが、なかなかどうして悪くない風景を見ている。
そりゃこんな時世じゃなかったら、遠くに行ったり、みんなで食事を囲んだ写真もあっただろうけれど、並ぶ写真を見て「有限の中で無限を楽しむ」というのはこういうことなのかもしれないな、と思ったりした。

そんなわけで衝動的に半期を振り返りたくなったので、いくつかの写真を見て思い出してみようと思う。今年はちゃんとブログを書こうと誓っておきながら、ぜんぜん書いてなかったし。

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