文化は地続きだ。
それこそ「ひとつなぎの秘宝」だ。ここのところ、いろいろありすぎてどうにかなってしまいそうなの
で、今日は見れるだけのものを見ようと思って
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安野モヨコの仕事展
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三菱一号館の浮世絵展(第三期)
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エヴァンゲリオン展
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近藤聡乃きやきや展
にいこうと思っていたのですが、「あっ!
小学館ビル!!!」と思
って近藤さんは次回にして
小学館へ。
これら、一見バラバラのラインナップだけど、実はすごーく繋がっ
ているのだ。
江戸時代の浮世絵から現代の漫画まで、すごくすごーく文化は繋が
っているのだ。
安野モヨコの
美人画は、江戸時代の
美人画と比較するととても面白
い(安野展の
新丸ビルと
三菱一号館はとても近いので、ハシゴでき
ます)。
着こなし、しぐさ、目つき、化粧、そして着物の柄。
うなじが「す」っと抜けているのは共通。つまり普遍的な色気であ
り、美しさなのでしょう。

浮世絵の世界で見る江戸の街と、
エヴァンゲリオンの世界で見る第
3新
東京市。
都市を俯瞰する初代
歌川広重と高倉武史の視点。

そしてそれらを内包する漫画の世界。
漫画って、謂わば絵巻物で、その二次元の空間の中で作者の脳内か
ら生み出された光景が線と言葉によって壮大な世界を繰り広げてい
るわけで、それは
ミヒャエル・エンデが『ネバー・エンディング・
ストーリー』で描いているけれど(あれは本だけど)、ページを開
いたらいつもそこに物語が在る。
で、それを今日は浮世絵からも感じ取ったのですが(浮世絵につい
てはまた改めますが、”今 僕らはこのすごいスピードで移行していく時代を生きています”っ
ていうのを100年以上経った今にもそのライブ感を失わずに伝え
る力を持っているんです、浮世絵って。すごいんだホント。)、も
うたぶん、日本の文化っていうのは全部、ひとつに繋がっているん
だと思うの。時代とか関係なく。もう地続きなのだと思うの。
まあ、そんなこと当たり前のことだって頭では分かってるつもりだ
ったんだけど、今日みたいに一見バラバラなラインナップの展覧会
やイベントにガーっと一息で行ってみると、驚くほど全てが続いて
いるのがわかる。
それはたぶん、日本だけじゃなくて、他の国もそうなのだと思う。
で、最終的には世界で考えても地続きになるんじゃないかな。
そんなわけで、ワンピースなんだよ。
(今日行ったのは
小学館ですが、
集英社と
小学館は母
体は同じなんですよね…?)まあ、みんなR・田中一郎くんが大好きなんだよっていうのが本日
の結論です。