雨がくる 虹が立つ

ひねもすのたりのたり哉

チェーザレ『~破壊の創造者~』 惣領冬実 原画展 行ってきた

@ポーラミュージアム アネックス(銀座ポーラビル) 091

チェー! ザレ!! 様ーー!!!!! というわけで、わたくし不届き者なので、最終日前日に滑り込んで参りまして、チェーザレ様の麗しいお姿を拝見して参りました。 思えば丁度一年前くらいに前の会社辞めて、イタリア行くか~なんて思って、どうせ行くなら「らき☆すた巡礼」みたいに「チェーザレ巡礼」するか!ってことでフィレンツェとピサ、コミックスの流れを追うかたちで歩き回ったんですけども。あれから一年。早いなあ。

展覧会は、ポーラビルの外観から始まっておりまして、美麗の名をほしいままにしている原画展でございました。すごいインパクトだよ。写真撮りまくってしまった。(一瞬秋葉ば…

[caption id="attachment_604" align="aligncenter" width="275"]銀座ポーラビル外観 銀座ポーラビル外観[/caption]

改めて原稿を見て思ったのは、チェーザレ様の麗しさもそうなんですけども、あの細かいピサ大聖堂の天井とかフィレンツェの街並みとか、よく描いたな…!ということでした。屋根の向きも瓦も細かく描いてある。 あとハインリヒ7世の霊廟とか。。霊廟のところの像、ふしぎな顔っていうか微妙な薄さの顔っていうか、とにかくすごいバランスの上に成り立っているので、あれをそっくりに描くのは本当にすごいと思う。。。

[caption id="attachment_596" align="aligncenter" width="224"]ピサ大聖堂の天井 ピサ大聖堂の天井[/caption]

コミックスでは「ああピサの大聖堂のね~」というふうに思っただけなのですが、改めて原稿のサイズで見て「おおおピサの大聖堂のね!!」という感動に変わりました。 フィレンツェの街並みも、屋根ひとつひとつ描いているものなあ。。。 谷口ジローさん然り森薫さん然り、背景がきちんと描かれている漫画はだいたい面白いし、話もしっかりしている気がする。

面白かったのは、チェーザレ、ミゲル、アンジェロが着ている服にカーソルを当てるとポップアップで説明がなされるタッチパネル。アンジェロのチュニックの丈は当時の男子の間で流行していたとか、チェーザレの髪型(肩まで伸ばして先端カール)は最先端だったとか、ミゲルの服・かたい布でしっかりとした造り、詰襟、全体的にほっそり見せるはスペイン風だったとか。なんだ~アンジェロもほんわかして見えて実は流行とか気にしてたんだね~と微笑ましくなりました。

会場にはコミックスが1~最新の10巻まで置いてあり、初めてチェーザレを知ったというおじさんが出版社をメモしていらしていて、こんな風に作品が広い世代に伝わるのは良いなと思いました。歴史物だから楽しめるしね。人の名前がたくさん出てきて大変だけど。。。 また、惣領先生や原先生がチェックされているのであろう付箋いっぱいの資料もあって、巻末の考察は現地調査に加えてこうしたものから生まれているのだな~と感嘆。 最新巻も一区切りという感じだし、これから恐らく陰謀やら没落やら何やらでボルジア家もメディチ家も大変なことになっていくけども、とりあえずみんな頑張れ~!ジョバンニ様もラファエロが描いたあのオッサンになるまでにいろいろあると思うけど、頑張れ~! あと散々チェーザレチェーザレ様と書きましたが、私はミゲル派です!!(キリッ

[caption id="attachment_606" align="aligncenter" width="220"]チェーザレ・ボルジ(左) ミケーレ・ダ・コレーリア(右) チェーザレ・ボルジ(左)
ミケーレ・ダ・コレーリア(右)[/caption]